音楽雑学クイズ

教員採用試験の範囲で音楽のクイズを出題します!

第7問

第7問

次の語句の組み合わせとして誤っているものはどれ

  1. 能 観阿弥世阿弥
  2. 能 義太夫節
  3. 狂言 語り
  4. 歌舞伎 黒御簾音楽

 

解答

2. 能 義太夫節

義太夫節は江戸時代前期に竹本義太夫がはじめた浄瑠璃の一種である。18世紀半ばから歌舞伎へ移されて演じられるようになった。

 

能は室町時代観阿弥世阿弥によって大成された。シテ(主役)、ワキ(脇役)及びツレ(助演)の約があり、シテ(及びツレ)の流派、ワキの流派で別れている。(シテがワキを演じることはなく、その逆もない。)シテのみが面や美しい衣装を身に纏い、舞をする。源氏物語伊勢物語のような古典文学を題材とし、人間の哀しみや怒りを描いた作品が多い。

 

狂言

能と同様の起源をもつとされている。能とは違い、基本的に面をつけないほか、セリフ中心の喜劇となっている。狂言を演じる役者が能の一役として登場することがある。(間狂言)「謡(うたい)」「舞(まい)」「語り(かたり)」を柱として作られている。

 

歌舞伎

歌舞伎は安土桃山時代、出雲阿国(いずものおくに(女性))による歌舞伎踊りが起源とされている。当初は女性も演じていたところ、風俗上の理由から江戸幕府により女性の出演が禁止され、男性が女役を演じるようになった。

 

その他、楽器や舞台等による違いもあるため、気になる方は検索されたい。(400年以上の歴史を持つ芸術の違いは簡単には述べられないため、本記事では割愛)