第10問
第10問
ト短調の調号の楽譜をト短調のⅡ度の和音をⅦ度の和音とする調の同主調の属調に移調した後、クラリネットinBの楽譜で調号を用いて記譜することにした。
記譜に用いた調号と最初の調号との関係は次のうちどれ
ただし、和音は自然(的)短音階で考えるものとする。
答え
3. 同じ調
ト短調の旋律
…ト短調
ト短調のⅡ度の和音
…ト短調のⅡ度の和音の構成音はA,C,E♭(コードはA dim)
をⅦ度の和音とする調
…変ロ長調
の同主調
の属調に移調した
後、クラリネットinBの楽譜で記譜
…記譜はト短調(クラリネットinBの実音は記譜より長2度低くなるため、長2度高く記譜する。)
移調楽器は頻繁に出題されるため、吹奏楽で使用頻度の高い楽器はどのように記譜するか確認されたい。
第7問
第7問
次の語句の組み合わせとして誤っているものはどれ
解答
2. 能 義太夫節
義太夫節は江戸時代前期に竹本義太夫がはじめた浄瑠璃の一種である。18世紀半ばから歌舞伎へ移されて演じられるようになった。
能
能は室町時代に観阿弥・世阿弥によって大成された。シテ(主役)、ワキ(脇役)及びツレ(助演)の約があり、シテ(及びツレ)の流派、ワキの流派で別れている。(シテがワキを演じることはなく、その逆もない。)シテのみが面や美しい衣装を身に纏い、舞をする。源氏物語や伊勢物語のような古典文学を題材とし、人間の哀しみや怒りを描いた作品が多い。
狂言
能と同様の起源をもつとされている。能とは違い、基本的に面をつけないほか、セリフ中心の喜劇となっている。狂言を演じる役者が能の一役として登場することがある。(間狂言)「謡(うたい)」「舞(まい)」「語り(かたり)」を柱として作られている。
歌舞伎
歌舞伎は安土桃山時代、出雲阿国(いずものおくに(女性))による歌舞伎踊りが起源とされている。当初は女性も演じていたところ、風俗上の理由から江戸幕府により女性の出演が禁止され、男性が女役を演じるようになった。
その他、楽器や舞台等による違いもあるため、気になる方は検索されたい。(400年以上の歴史を持つ芸術の違いは簡単には述べられないため、本記事では割愛)